沖縄の現状と未来について
新型コロナウイルスの影響で、観光業に大きなダメージを受けた沖縄。
現在の状況と、今後沖縄の観光復興に向けての新しい取り組みについて、紹介していきます。
コロナで大打撃を受けた沖縄の現状
はいさいゴン!
おきなわ部のプロデューサー、ししごんです。
今回は現在の沖縄、そして今後の観光復興へのおきなわ部の取り組みについて書いていこうと思います。
2020年からの新型コロナウイルスの影響で、観光地である沖縄は多大な被害を受け、那覇のメインストリートである国際通りの商店街も、休業や閉店するお店が相次ぎました。
写真は同じ休日の様子ですが、コロナ禍以前は毎週のようにトランジットモール(歩行者天国)が実施され、アーティスト・パフォーマーによるイベントや、沖縄伝統行事が開催され盛り上がっていました。
私自身もこういった行事に何回か足を運んだことがありましたが、その伝統演舞やパフォーマンスは本当に圧巻で、心に響くものがありました。
また以前のような活気ある沖縄に戻り、イベントに参加できることを待ち遠しく思っているのですが、コロナ第6波の影響で国際通りの客足は年始と比べ8割減、観光バスの予約も9割キャンセルとなるなど、またしても観光業に大きな影響が出ている状況です。
「メタバース」を活用した観光復興支援
こういった状況の中、観光復興施策の1つとして挑戦すべく、昨年4月に沖縄のメタバース「バーチャルOKINAWA」を公開しました。
▼バーチャルOKINAWAオフィシャルサイト
https://virtualokinawa.jp/
昨今「メタバース」という言葉がバズワードにもなっていますが、メタバースとは、皆が仮想空間上で会話をしたり、ゲームや観光をしたり、ビジネスを始めるなどコミュニティを形成し活動できる世界を指しています。
そしてバーチャルOKINAWAでは、「コロナ禍でも沖縄の魅力を体感できるサービス」として、公開から多くの方にお越しいただいています。
現状では、三線ライブやエイサー演舞が楽しめたり、沖縄物産のお買い物ができたり、360度映像体験ができたり、お魚に餌やりができたり、うちなーぐちラジオ体操ができたり・・・等々、様々な沖縄体験が可能です。
最近はゴーヤーカートが実装されたので皆でレース対決をしたり、バーチャル民謡居酒屋「青獅子」で新年会をしました。
前述の通り、コロナ禍で人が集まれず、飲み会などもなかなか出来ない状況ですが、メタバース上で盛り上がることが出来ました。
他にも、バーチャルOKINAWAでの記念写真がSNSに多数アップされており、バーチャル沖縄観光楽しい!とのメッセージもいただけて本当に嬉しい限りでございます。
歴史的文化財をメタバース上で再現
そして今年3月には、2019年10月31日に火災で消失してしまった首里城を、メタバース上で再現・公開予定です。
首里城の公開については、以下の目的をもって進行しています。
①メタバースによる世界遺産の体験
消失した首里城、美術品等文化財、首里城祭等伝統行事の再現
②文化の保全
バーチャルなら半永久的に保全、伝承が可能
③復興過程の伝達
首里城への想いを風化させず、復興まで繋げる
④観光戦略としての新たな挑戦
アフターコロナ対策、観光業の新機軸打ち出し
観光を楽しんでいただきたいというのはもちろんですが、「沖縄の文化を守り、伝えていく」という役割も果たすことができればと考えています。
また、実際の首里城が再建されるのは4年後(2026年予定)ですが、それまで皆の首里城への想いを繋いでいき、復興後のリアル首里城への誘致にも貢献したいです。
そういった様々な役目も担いながら、新しい観光戦略の一つとしてメタバース活用の可能性を模索していきます。
今後の活動について
厳しい状況が続く沖縄の観光について、少しでも力になれるよう「沖縄物産支援プロジェクト」「バーチャルOKINAWA」「SNSによる状況発信・インタビュー」など活動を行ってきましたが、今後も沖縄のために何ができるかを色々展開していく予定です。
また、全てはバーチャルで完結するのではなく、リアルへの誘致に繋がるような施策や、リアル観光がより楽しくなるようなバーチャル体験など、観光DXの推進にも寄与したいと考えています。
引き続き新しい取り組み・挑戦を続けていきますが、皆も一緒に盛り上がっていただけると嬉しいです・・・!
今後もよろしくお願いいたします!
※DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、「進化したデジタル技術を浸透させることで、人々の生活をより良いものへと変革する」というもの。